いきなりですが、この記事をまさに今読み始めていただいているあなたは、「どうして自分は素敵な女性と結婚できないんだろう?」と深刻にお悩みではありませんか?
ですが、思い詰めないでください。実はあなたがまだ結婚をしていないのは、あなたに魅力がないからではありません。主に社会的な要因が複雑に絡み合った結果、結婚したくてもできない男性が急増している現状があります。
この記事では、いたって真面目で素敵なあなたを結婚から遠ざける要因を各個撃破していきます。
たしかに今は結婚がしにくい時代
あなたの親御さんが、あなたに対して「まだ結婚しないのか」とプレッシャーをかけてくることがあるかもしれません。
その前提にあるのは、親御さんが「私たちは結婚できたのだから、息子も同じように」という思いでしょう。
ただ、現在婚活を考えているコア層である30~40代の方の親世代は、ある意味チート世代。明らかに現在より結婚しやすい、あるいは結婚しないわけにはいかない時代を生きてきた人たちです。
明らかに今の方が大変なのですから、時代に合わせた戦略とマインドセットが求められます。
1.経済が上向きの時代は比較対象ではない
「お金がないからって諦めてはだめ!」
まずはなんといっても高度成長期にあった日本の経済力の強さ。経済全体が成長していたので、大半の業種、職種において、真面目に働いてさえいれば昇給していき、現役引退後には退職金ゲット。一家が暮らしていける程度のお金を稼ぐことが、今より容易な時代でした。
つまり、結婚を躊躇する大きな要因である「お金がない」という問題が、現代よりはずっと発生しにくかったのです。昭和の時代は90%以上の勤め人が正社員でしたが、2017年には63%程度まで下落しています。
⇒平成に入ってから日本はずっと不景気。給料が上がらないと悩んでいるのは自分だけではありません。お金がないからといって、結婚を諦めるのはまだ早すぎます。
専業主婦志望の女性もいるけど、出産後も職場復帰してキャリアアップを目指したい女性も増加して、共働きで支えあっていくという選択肢も当たり前。
女性は収入の良し悪しで相手を選ぶわけじゃないし、「お金がない」が結婚をためらう理由にはならないわ!
2.職場や地域のマッチング機能喪失
「人任せではなく、自分の意志と行動で出会いをゲットしよう!」
欧米の男性と比べると、日本人男性は内気で強気なリードに欠けるとも言われています。それでも昭和の時代は、会社や地域が男女の出会いをサポートして、恋愛強者でない男性でも自然と女性とマッチングできる状態が維持されていました。
その最たるものが社内結婚。大量採用された一般職女性の多くが、男性社員のお嫁さんとなり寿退社していくのは普通のことでした。多くの時間を過ごす職場が、出会いの機能も持っていたのです。
ですが現代では、良くも悪くも公私を混同しない風潮が強くなっており、職場恋愛は減っています。
また、かつてはどの街にも一人はいたお節介おばさん的な方は、もはや絶滅危惧種です。
社会全体がやや強引にでも「つがい」を作ろうとしていた時代ではないのです。
⇒会社や社会が出会い機能を失ったからこそ、それに頼らなくても、新しい出会いは見つけやすくなっています。
3.恋愛至上主義の蔓延
「運命的な恋愛を経由しなくても、幸せな結婚はできる」
「素敵な相手と恋愛をして、その後に結婚し、子どもを育てる」と聞くと、「普通のことだよね」と思いませんか? 実はこれ、ここ30年程度で定着した価値観で、ロマンティックラブイデオロギーと呼ばれるもの。現代では、恋愛・結婚・セックス(出産・育児)が三位一体となったこの考え方が当たり前になりすぎています。
これはつまり、恋愛を経由しないと結婚ができないということで、この考え方にとらわれすぎてしまうと、全体として多数派ではない恋愛強者以外が結婚することが難しくなってしまう状況を招きます。
⇒ロマンティックラブイデオロギーの呪縛を断ち切ることで、むしろ現実的かつ幸せな結婚に近づくことができます。
ケッ、「私、飛んでるわ」じゃねーよ。そのまま飛んでいっちまえ!ってな。
僕も「やさしいけど恋愛対象じゃない」ってフラれっぱなしだけど、恋愛を経由しないで結婚を目指せばうまくいきそうな気がしてきました
4.価値観の多様化
「たくさんの価値観があるからこそ、結婚したいという意欲が大切」
現代社会は娯楽が圧倒的に増え、人々のライフスタイルも千差万別となりました。その結果として、結婚しなくても、子どもを育てなくても、充実した人生を送れるという新たな価値観が台頭してきました。
これはつまり生き方の選択肢が増えたということ。平行して、結婚や出産への社会的圧力も和らいできました。これはもともとそういった結婚生活に興味がない人にとっては、社会的な生きやすさアップともいえます。ただ同時に、背中を押す力が弱まったともいえます。
⇒生き方のバリエーションが増えた今だからこそ、その中で幸せな結婚生活を選択することは素敵なことだし、意欲的にそれを目指すことで道は開けます。
- ”恋愛して結婚する”
- ”男は外で稼いで、女は内で家事・育児をする”
っていう、前時代のジョーシキに囚われなくてOK。
あなた独自のパートナーシップ像を明確にして、それに共感してくれる女性を探して行けば道は開けるわ
5.そもそも男性は余っている
「思いの強さと行動力が結婚をたぐりよせる」
そして、男性にとっては決定的に厳しい事実があります。それは、生物学的に男性の方が多く生まれるという恐ろしい事実。男性が105人生まれれば、女性は100人生まれます。そのまま100組のカップルが誕生すると、男性5人は数の上で余ってしまいます。
2015年の国勢調査においては、20~50歳台において未婚男性は未婚女性より約300万人多いという、男性にとっては戦慄するしかないデータもあります。
男性が戦死することがなくなった日本社会においては、数字上は男性というだけで不利なのです。
⇒男性の数が多い以上、積極的に結婚への行動を取れる人が、そうでない人よりも結婚へ近づきます。
結婚は攻略するもの
ここまで見てきたように、今はもう普通に生きていれば結婚できる時代ではありません。まして、構造的に余ってしまう男性は、意識的な行動を心がける必要があります。
6.結婚する方法を学校や親は教えてくれない
「だから婚活のために勉強することで圧倒的に有利に!」
私たちみんなが子どものときから通う学校では、生きるためにいろいろな知識を授けてくれます。また家庭でも、親から多くのことを学びます。
ですが、こういった知識や知恵の多くは、結婚をするためにはあまり役に立たないことが多いのです。特に男性はこの傾向が顕著です。
つまり、結婚をするためだけのテクニックや考え方を知らなければいけません。
⇒学校や親が教えてくれないということは、大人になってからの努力がものをいう世界。婚活に対する知識や技術は、勉強した人ほど有利という、ある意味公平な面があります。
そんなあなたの味方になってくれるのが、このラブアカなのだ!
7.市場経済の常識を今すぐ捨てよう
「安心してください。婚活は一等賞を取る競争ではありません」
男性は、男の子であるときから、ずっと競争をしてきました。女性にもそういう面はありますが、より男性の方が幼少のときから他者に勝利することを求められてきました。
学校のテストの点で、体育や部活などスポーツの試合で、相手を打ち負かせば称賛されます。また、遊びに過ぎないテレビゲームでも、勝敗が分かれるものが多く、友だちと競っていませんでしたか?
それ以前に、身長や足の速さといった身体的特徴や能力においても、常に男性は社会や大人から比較されてきました。その究極形が受験勉強であり、就職活動です。
これはつまり、他者との競争に勝ち、その市場の中でより良い商品(という表現をあえて使います)を目指すという、市場経済の原理そのものに基づいた行動です。
受験や就活は限られたパイの奪い合いであるため、そういった競争があるのはしかたのないことです。そして学校や学習塾や予備校では、そういった競争に勝ち抜くための技術や心構えを叩き込まれてきたはずです。
なのですが、婚活においては、こういった競争のメンタルは必ずしも必要ではないのです。相対的に優れたものほど評価されるという、市場経済の常識を一度遠ざける必要があります。
⇒ライバルを打ち負かすための競争をしなくても、幸せな結婚はできます。同性のライバルの存在は忘れ、女性と一対一で向き合う意識が大切です。
好きな人をしあわせにしたいだけなのに、そのためには他の男に差をつけてモテるようにならないといけないって、婚活してても辛くて。シクシク…。
真面目くんの野菜たっぷりサンドイッチを心から喜んで食べてくれる人を見つければいいのよ!
8.恋愛強者でなくても、結婚は攻略できる
「クラス一番のイケメンでなくても、結婚はちゃんとできます」
競争原理を婚活にも持ち込んでしまう方は、すでに解説したロマンティックラブイデオロギーの呪縛から抜け出せていません。それこそ市場価値が高い恋愛強者なら問題ありませんが、そうではない多数派は路頭に迷うことになります。
安心してください。ドラマのような恋愛の世界で主役になるためには、たしかに恋愛強者でないと難しいでしょう。でも、結婚は恋愛とは似て非なるもの。他者よりモテなくても大丈夫です。
⇒婚活は誰もがうらやむ美女をゲットするゲームではありません。自分と相手の価値観のすりあわせ、協調がカギを握ります。
- ”相手の女性が結婚・家庭生活で望んでいること”理解して受け止める
- ”真面目くんの望んでいること”を明確にして伝える
- お互いの望みや価値観を一旦まな板の上に全て出して、すり合わせていく
例えば、
- 「私は、ベーコンと卵たっぷりのサンドイッチがいい」
- 「僕は、野菜たっぷりのサンドイッチがいい」
- じゃあ、平日は腸に負担をかけない野菜たっぷりサンドイッチ、休日はゴージャスなお肉たっぷりサンドで非日常感を楽しもう!
こんな風に、協力しあって「愛の絆」を作っていけば大丈夫よ!
9.打率は関係ない。人生で1本ヒットを打てばいい
「チャレンジできる人が最後には幸せになる」
婚活は、ただ1回だけ成功すればそれで完全勝利です。成功率は一切問われず、成功回数が0回から1回になるだけでOK。ヒットを生涯で1本しか打ったことない野球選手はいませんよね。
この部分だけ見ると、受験や就活に似ています。入れる学校、会社は1社だけですが、複数にアプローチすることができます。さらに、受験や就活は期間が決まっていますが、婚活ではそれすらありません。
⇒まっすぐに目標に向かえる人、へこたれない人が、最後に笑うのが婚活です。技術や知識は私が全部教えますが、行動するのは他ならないあなたです。
※剣道 一挙動の素振り(佐賀県剣心館さんの動画より)
女性を徹底的に知る
独身男性が婚活を攻略していく上で、対戦相手である女性を徹底的に知ることが大切です。男女はこれほどまでに違うということを見ていきましょう。
10.すり込まれた理想の男性像を破壊しよう
「マッチョでワイルドこそ男らしいという価値観から離れる」
あなたにとって、モテる男性とはどういう男性ですか? 「一流大学を出ていて、一流企業に勤務。スポーツも得意で長身かつそれなりのマッチョ、美味しいお店をたくさん知っていて、ワイルド感を漂わせる頼りになるアイツ」のような感じでしょうか。
実はこういったステレオタイプ的な理想の男性像を、必ずしも女性は求めていないのです。
ここまでこの記事を読んだあなたはもう気付いているかもしれません。先に挙げた男性像は、どの要素も競争に勝つためのものです。一流大学、一流企業、スポーツ得意、長身…これらはどれも他者との相対的評価によるものです。こういった要素は、恋愛市場においては有利かもしれませんが、幸せな結婚の必須条件ではありません。
⇒婚活で向き合うべきは、自分以外の男性ではなく、自分の目の前にいる一人の女性です。まずは一方的に話し続けるくせがある人はそれを直していきましょう。双方向でコミュニケーションを取ることが、婚活成功の第一歩です。
彼女は、一流大学、一流企業、スポーツ得意、長身…の男たちと付き合ってきたけど、最終的に結婚相手として選んだのは、高卒、中小企業、スポーツできない、100キロ近いデブのマコちゃんよ。
マコちゃん(※イメージ画像です)
”マコちゃんは、私の嫌なところも全て受け止めてくれる唯一無二の人だから。あと、デブなのにダウニー(柔軟剤)のいい匂いがするの❤️”。
彼女は、キャリアも故郷も捨てて、マコちゃんと結婚するために横浜から沖縄に移住したのよ。
あと、ダウニーも買わないと!
11.女性は共感を圧倒的に求めている
「比較でも勝ち負けでもなく、一緒に感じ、考え、悩んでくれる男性が求められる」
それなら女性は何を求めているのか。女性が長身マッチョ以上に重視するものは何なのか。
それは「共感」です。
心身ともに寄り添ってくれて、困ったときに手助けしてくれる。思いやり、包容力があって、優しく話を聞いてくれる…こういったニーズがあるのです。圧倒的な個性、ワイルドさよりは、ナチュラルな清潔感が求められます。
こういった要素を、まとめてここでは共感と表現していますが、この共感には競争の要素が含まれていないことが重要です。
⇒大切なのは歩調です。たとえば共通の趣味があるなら、その知識をひけらかすのではなく、その趣味がいかに素晴らしいかを相手と共有することを意識してみてください。
参天製薬 サンテFX(目薬)のCMで吠える織田裕二(1992)
「競争の要素が含まれていないだけじゃ、共感してることにはならないわ。
- 明日のプレゼンのことで頭が一杯でも、彼女の愚痴をじっくり聞いてあげる
- 自己啓発本で得た成功法則をアドバイスせず、彼女のストレスを受け止め「辛いよね」と声がけしてあげる
- 映画の時代背景を語らず、彼女の”すごく感動した話”に「僕もだよ」と笑顔で応える
こんな風に寄り添って、支えてあげなきゃ。
12.女性がいうところの人間的魅力とは?
「婚活専用の人間的魅力があることを知りましょう」
人間として魅力がある人が好かれる…これは男女問わず当然のことです。なのですが、具体的にどういう要素が備わっていれば、魅力的認定してもらえるのか。ここではそれを明らかにしていきましょう。
- 価値観が合う
- 一緒にいて楽しい、気を使わない
- コミュニケーションを大切にする
このあたりは、女性から見た男性における人間的魅力の代表選手です。お気づきの通り、どれも相手との関係性なくして成り立たない要素です。女性が男性との関係において、協調を重視することの現れです。
⇒相手を打ち負かす、突き放す、ぶっちぎるのではなく、相手と一緒に空気を作ります。自分の思っていることだけを伝えるのではなく、相手が何を思っているかを感じ取れるように意識してみましょう。
でも、人間は十人十色。ぴったり価値観が合う人なんてこの世に存在しないし、違って当たり前なんです。
『私と小鳥と鈴と~みんなちがってみんないい~』NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」で熱唱するコニちゃん
完全にはわかりあえないけど、相手に心からの関心を向けてわかろうとする努力をし続けることよ。
STOP!婚活オレオレ詐欺〜♪
13.勝ち負けにこだわると嫌われる
「同じ目線、同じ立ち位置でのコミュニケーションが重要」
とはいっても、男性はどうしても勝ち負けにこだわる生き物です。これはもう動物としての本能であり、確かに社会においては競争に勝ち抜くこともとても大切です。
ですが、この競争の本能を男女の関係に持ち込むとうまくいきません。
交際している女性とのコミュニケーションにおいて、相手の論理的問題点を指摘したり、自分の知識や技術を誇示して相手より優位に立とうとしても、女性には響きません。むしろ拒絶の恐れもあります。
女性は勝利でも敗北でもなく、フラットな目線での共有を求めています。
⇒ライバルではなく、チームメイトになることが大切です。どちらが料理が上手いかではありません。一緒に料理を作る関係を目指しましょう。
人間関係構築ゲーム、それが婚活
婚活とは、モテるかどうかを同性と競うゲームではありません。目の前にいる異性と、いかにして人間関係を構築できるかを目指すゲームです。
14.ギブ&ギブは基本戦略
「見返りを求めることからまずやめてみよう」
ビジネスの世界ではギブ&テイクがでいない人は嫌がられます。与えるから、得られる。当たり前のことです。
でも、婚活においては、この常識は当てはまりません。なぜなら、そこに利害が関係はないからです。与えるから、その見返りとして得られる。これは取引です。でも婚活においては、見返りを求めず与え続けること、すなわちギブ&ギブがうまくいく秘訣です。
これと似ているのは親子の関係です。親は子に対して、様々なギブをします。でもそれがすべてテイクとして返ってくることはありませんよね。それでも、多くの親はギブ&ギブです。これはもう、そこに愛情があるからとしか言いようがありません。
結婚のための人間関係構築は、決して商取引ではありません。徹底的にギブしましょう。
⇒LINEで「おつかれさま」とねぎらったり、相手の好きな食べ物で有名なお店をリサーチして誘ったり、まず自分からギブしていきましょう。
『恋愛はいかに成就されるのか』アルフレッド・アドラー(アルテ)
自己中心的な人が、いざ好きな女性を目の前にして優しくしようとしても、それが習慣化されてないから当然できず、ささいなことでイライライして嫌われてしまう…ということよ。
としたら、常日頃から
- 誰に対しても笑顔で挨拶する
- 困っている人がいたら、率先して手助けしてあげる
- 家族や職場の人がどうしたら喜んでくれるか?をいつも考えながら行動する
といったギブの態度を習慣化させるようにせよ!ってことよ。
15.恋愛は「落ちる」ものではなく技術
「テクニックがあれば婚活成功率は飛躍的に上がる」
fall in love. 日本語では、恋に落ちる。
素敵です。なのですが、この魅力的な響きには罠が含まれています。ともすれば恋愛は、そして結婚もですが、自然発生的な落ちるという現象によってスタートして、そのまま継続するというようなイメージを持っている方が多いのではないかと思います。
そんなことはありません。恋愛も結婚も、人為的な努力やテクニックによって、始まり、続き、場合によっては終わるものです。勝手に始まってくれて、放置していて都合良く進行してくれるものではないのです。
婚活をしている皆さんは、基本的に日々お仕事をしていると思います。どんなお仕事にも求められる技術があり、知っておくべきセオリーがあります。これは学校の勉強、部活動、スマホゲームに至るまで全て同じです。そして、皆さんは日々努力をして、あらゆるものの攻略に取り組んでいるはずです。
にもかかわらず、恋愛や婚活に対しては、そのように考える人があまり多くありません。人を好きになることに技術は必要ないかもしれませんが、交際や結婚生活を発展、継続させるためには技術が必須です。
⇒社会人としてちゃんと働いている方なら、婚活のセオリーを身に付けることは難しくないはず。学ぶだけ理解でき、成長できるのが結婚へのテクニックです。
愛とは、
愛される〈体験〉ではなく、
恋に落ちる〈現象〉でもなく、
好きという〈感情〉でさえもなく、
思いやりを与える〈行為〉たるがゆえに、
磨かれるべき「技術」を要する
と言ってます。
二人の心身の距離を親密に深めて、よりよい状態を長く継続していくためには、
- 受け身の姿勢(愛される体験)
- フワフワした運命論(恋に落ちた)
- 一時的で変動する気持ち(「好き」という感情)
なんて、何の役にも立ちません
具体的にどんな技術が必要なのか?については後ほどレクチャーしていくわ!
16.求められるのは調整スキル
「自分の希望だけをぶつけていては進展しない」
1人の女性との関係を深めるためには、調整するスキルが重要です。すでに述べた通り、価値観が一致していることは非常に重要ですが、他人同士が一緒になるわけですから、最初から価値観が同一のカップルなどいません。
ですので、自分の意見を押し通すのではなく、相手を尊重し、考え方をすりあわせる調整の能力が必要です。
⇒例えばカップルで新居に引っ越すとき、自分の希望だけを全て押し通してはいけませんし、相手に完全に譲歩してもいけません。ここは譲れない、ここは譲る、ここは徹底的に話し合うという、相手とのコミュニケーションから1つの結論に向かう意欲、スキル、根気強さが大切です。
17.婚活は相手を裁くイベントではない
「相手が見つかってからが本当のスタート」
男女ともに、婚活パーティーでありがちなのが、そのときに巡り会う相手を上から目線でジャッジし、あたかも欠点を探すようなスタンス。企業の新人採用ならいざ知らず、婚活はそのように最強の相手を探すものではありません。
これはつまるところ、運命の相手を探している状態ですが、よく考えてみると受動的な姿勢だと思いませんか? 世界のどこかに自分にとっての御姫様や王子様がいて、いつか出会えると信じることは、実はそこに行動が伴っていません。不確実な運命任せです。
そして、男女どちらも運命の相手を求め合っていては、マッチングする確率は天文学的単位にまで下がります。これが、婚活パーティーなどの成婚率が低い大きな要因です。
婚活とは、完成された完璧な相手を探すためものではありません。これからの人生を一緒に築いていく相手を探すものです。
⇒完璧な相手などいません。それよりも相手のことを大切にでき、歩調を合わせながら関係性を構築していけるかどうかが重要。相手もそれを望んでいます。相手のあら探しをする減点法ではなく、相手の素敵な部分を見つける加点法の視点を持ってください。
そうやって、自分の理想に固執してること自体が相手を裁いてるってことよ。
自分の理想は脇に置く。そして、今、目の前にいる女性は
- どんな環境で育ってきたのか?
- 何に喜びを感じるのか?どんなことが許せないのか?
- 人間関係で何を大切にしてるのか?
- どのような使命感を持って仕事をしてるのか?
といった、彼女の存在そのものを理解しようとすることが大切。
そうすれば、
- 「愛されていない」と不安になりやすい彼女だから、愛情表現をしっかりして安心させてあげよう
- 僕は自分の気持ちを表現するのが苦手だけど、彼女はハッキリ言うし、切り込んでくる真逆のタイプだからうまく支えてもらえそうだ
- 彼女は時間にルーズだけど、「ごめんなさい」「ありがとう」を素直に言える人だから許そう
などなど、それぞれの素敵な部分とそうでない部分を生かした相補的な関係が築けるわ。
18.恋愛と友情は何も変わらない
「友だちに優しくするように、結婚する相手にも優しく」
友人関係において、本質的にはギブ&テイクが成立しているとしても、実際はそんなに打算的に考えている人は少ないはず。友だちだから、相手が喜ぶことをし、相手が困っていたら助けたいと思います。お互いがこの状態にあるからこそ、そこに友情があるわけです。
こういった意味では、恋愛と友情は同質なはずです。見返りを求めず、相手のために行動するからこそ未来が開けるのに、あたかも対戦相手のようにギブばかり求める人が多いです。まるで相手を打ち負かすゲームのように。
⇒交際相手と待ち合わせるとき、同じ駅でも、相手の勤務地や自宅から帰りやすい出口を選ぶといった、相手が嬉しい小さな気配りが大切。でもこれって、婚活専用のテクニックではありません。多くの方が、親しい友だちに自然にしていることです。
19.目の前にいる女性はあなたの母親ではない
「母親代わりを探す婚活はうまくいかない」
男性が子どものころから男の子であることを求められてきたように、女性も女の子であるこを押しつけられてきました。男性は激しい競争を求められてきましたが、女性は男性へ奉仕するものと小さいころから教え込まれてきました。そして男性もそれを見て育ってきました。
でもこれは、ある種の性差別です。例えば独身時代の彼女が手料理を作ってくれたり、家事をしてくれるのは、あくまで善意であり、当たり前のことと思うべきではありません。
にもかかわらず、すり込まれた意識そのままに、婚活で出会う女性に対して、自分の母親のような奉仕を求める男性がいます。
結婚はゴールではなく、相手との関係性を継続的に構築していかなければいけないもの。無条件の奉仕を求めていてはうまくいかないでしょう。
⇒確かに女性の中には家事が得意だったり、料理が好きな人も多いですが、それを当たり前と思ってはいけません。感謝をしつつ、自分は相手のために何ができるかという考えを持ちましょう。
他の女性は、食べ物をとりわけたり、笑顔で話を聞いてくれるのに、その女性だけタバコ吸って、自分の話ばっかりしてるんですよ。
女性は”女はこうあるべき”、という規範を刷り込まれて育つ。
その結果、”女子は男性をおびやかさないかわいい存在であるべき”というプレッシャーを感じることになり、その重圧から男性に尽くしてしまうだけなの。
そんな女性の行為にあぐらかいてる暇があったら、自分が相手のためにできることを考えて、率先して行動しな!
20.相手不在、自分の中で完結していませんか?
「一人相撲をやめ、目の前の人間と向き合う」
男性なら、「20代美人で、スタイルが良くて、料理が上手で…」女性なら、「身長180cmのイケメンで、有名大卒の上場企業勤務で…」というように、相手に求める条件がどんどん厳しくなっていく傾向があります。例えるなら、株取引のスクリーニング。条件を増やすほど、条件を厳しくするほど、該当する銘柄が少なくなっていくのは当然です。
一生を共にする相手ですから、譲れない条件があるのも分かります。でもこれって、相手不在なんです。実在するかも分からない架空の相手を作り上げているだけで、そこに生身の人間はいません。結婚は相手あってのものです。
⇒理想の相手を探すのではなく、理想の関係をこれから生涯にわたって構築できるかがポイントです。譲れない条件があるなら1つか2つに絞り込み、それ以外の部分は気にしないことで、選択肢は爆発的に増えます。
21.ときめきは短時間で終わる
「結婚は100m走ではなくフルマラソン」
ロマンティックラブイデオロギーに縛られすぎていると、恋愛初期の感情の高ぶりこそ至上と思い込んでしまいがちです。ですが、恋が始まる瞬間のときめきは、いってみれば初速の役割を果たすもの。始まりに勢いをつけることは大切ですが、その勢いはずっと続くものではありません。その初期衝動はいずれ終わりを告げるのです。
それどころか、最初の感情を大事にしすぎると、嫉妬などのネガティブな感情に転換することもあります。
1人の相手と生涯をかけて関係性を構築していくのが結婚ですから、初期衝動に振り回されすぎないように。
⇒初期の高ぶりは必ず収束します。ですので、「本当に大好き」という瞬発的な盛り上がりより、「この人とならケンカしなさそう」「この人となら会話が途絶えても気まずくならなそう」という、一見して地味ですが持続力がありそうなスタミナ要素の方が、結婚生活にとって良い方向に働くケースが多いです。
恋愛は、協力を生み出す情感の、第一のそして最も一般的な形であって、いやしくも深く愛した人なら、自分の最高の幸福が愛する人の幸福とは無縁であるとするような哲学には満足しないだろう。
でも、多くの人が、協力を前提としない独りよがりな感情の高ぶりを至上のものと決め込むから、
- 「トキメキがなくなったから無理…」
- 「好きな気持ちがなくなったから別れたい…」
という結果になってしまうんです。
僕も含めて、世の中の人は、恋愛や結婚について無知だからうまくいかないのかもしれないなー。
22.恋愛は感情、結婚は制度
「家庭という1つの会社を運営する共同経営者が結婚相手」
とはいえ、初期衝動がなければ恋愛が始まらないのもまた真実です。ですが結婚ともなると話は別。なぜなら、日本のルールでは結婚は1人の相手としかできませんし、法的に様々な制約を受けることになります。また家庭という単位で、夫婦は経済的に協力することが求められます
恋愛が感情なら、結婚は制度、仕組みであるといえます。つまり、ほぼ完全に別モノと分けて考える必要があります。
⇒家計を二人で守っていく以上、経済的な価値観にずれがあるとなかなかうまくいきません。外食、旅行、家賃など、細かい部分でも相手のお金への考え方については意識していきましょう。また、経済的な部分をうやむやにせず、きちんと話し合うことも大切です。
23.愛されるゲームではなく愛するゲーム
「クレクレくんは幸せになれない。まず自分が心を開くこと」
ここまで見てきた情報を総合すると、結婚は相手に自分を好きにさせることを目的にしていないことが分かります。
- ギブすれども、テイクは求めない。
- 自分の意見で相手をねじ伏せるのではなく、相手の意見を受け入れてすりあわせる。
- 初期衝動を乗り越えて、相手と関係を作っていく。
- コミュニケーションを重視して、相手と寄り添う。
これらすべて、受動的に与えられるのではなく、能動的にこちらから相手に与えていくものです。ここに恋愛、そして結婚の本質があります。
⇒受け身の姿勢をやめ、自分から先にコミュニケーションを取る。これを心がけるだけで、可能性は大きく広がります。気持ちの先出しが、幸せな結婚をたぐりよせるカギになります。
男はつらいよ。それでも頑張るあなたへ
24.何者にもなれないことを知る日
私のところには、35~40歳くらいの男性が多くいらっしゃいます。これくらいの年齢って、仕事のやり方が分かり、社会人として良くも悪くもいろいろな経験を積んでいる方が多いです。
そして、勤め人としての限界が、何となく見えてくる時期でもあります。このまま60代まで働いたら、だいたいこれくらいのポストで生涯を終えるだろうな、という部分が予想できるようになってきます。でも悲しいかな。企業社会における競争は果てしなく続きますから、多くの人は良くも悪くも普通の終わり方をすることを理解します。
だからこそ、これまでがむしゃらに仕事に取り組んできた方が、新たな人生を歩みたい、生きてきた軌跡を残したいと、婚活に本腰を入れ始めるのです。
「このまま仕事だけの人生も先が見えてるから結婚して子供が欲しい」
って言ってました。
「希望は32歳ぐらいまでの女性」だって。
自分に限界が見えて寂しくなったから、子供を産める若い女性と結婚したい!そんなあなた都合で結婚なんてできません。
- 28歳の女性と結婚したけど彼女が子供ができない体質だとわかった
- お互い42歳で子供は考えてなかったけど運よくできた、
etc…、理想通りにはならないし、相手あっての結婚。
何よりも自分の市場価値を客観的に分析できなければ夢見る少女のままジ・エンドです。
現実を直視して婚活していくことがしあわせへの最短ルートと心得ましょう。
25.恋愛は男性の死にゲーで成り立っている
ここまで解説してきたように、恋愛をするため、結婚をするための考え方やセオリーを身に付ければ、誰でも素敵な相手と巡り会える可能性は十分にあります。
結婚は男女がお互いをすりあわせながら関係性を作っていく作業ですから、男性と女性、どちらかが一方的に相手に譲歩を求めてはいけません。
ただ、1つだけ男性にしかできないことがあります。それは、関係性の突破口を開けること。平たく言うと、相手にアタックをすること。これだけは、どうしても男性側が頑張らないといけません。
もちろん女性側も、男性が勇気を出してデートに誘えるようなお膳立てをするべきですが、アクションは男性側の気持ちにかかっています。
結婚、そしてその前段階である恋愛は、男性が何度も断られながらクリア方法を探していく、死にゲーでなければ成り立ちません。ただの一度だけヒットを打てれば勝ちです。勇気を出して打席に立ち、バットを振っていってください。
それは「受け身で恋愛を楽しみたい」という女性が圧倒的多数だからです。
社会調査においても、9割以上の女性が「プロポーズは男性のほうがするのが当然」と思っているのはそのためよ。
この社会には「恋愛やセックスについて自由奔放な女性はよろしくない」という価値観がいまだに根強くあります。
例えば、男性が「俺、この1ヶ月で10人の女とやりまくったんだー」と言ったらどう思う?
潰すなんてひどいや〜泣
ディズニー映画 小さなアリの大きな勇気に、握りこぶしがギュ!『バグズライフ』
じゃあ、逆に女性が同じことを言ったらどう思う?
ということを五臓六腑に叩き込むよーに!
結婚したい男性に絶対に身に付けてもらいたい5つのスキル
1.女性を理解できる共感力
これまで何度も伝えてきた通り、女性はフラットな目線、同じ立ち位置での共感を求めています。
話題を共有し、相手を見下さず、媚びず、パートナーとして一緒に困難に立ち向かっていける能力を、ここではひとくくりに共感力と表現します。
共感できる力は、結婚をするために非常に重要であり、なおかつ土台になる部分です。
「共感力」とは、相手の喜怒哀楽を、ありありと感じ、共有できる力のことです。
- 「ぜんぜん連絡くれなくてさみしい」
- 「今日、あなたに会えて本当にうれしい!」
- 「私が気にしていることを、わざわざ指摘してムカつく!」
このような、相手のさみしい、うれしい、心地よい、激怒、混乱、不安、悲しいといった様々な感情を、ありありと感じ取ることを共感というのよ。
お互いが尊重しながらうまく折り合いをつけることができるからです。
彼女が
「上司に理由もなく怒鳴られてくやしい…」
と言ってきたら、そういう体験をしたことがなくても、そのくやしさを想像して、
「わかるよ。がんばってたのに、くやしいよな!」
と肩を撫でてあげる。
「共感力」は、女性と愛情関係を作るための、最強の武器なのでだ!!!
2.自分の強みで相手にギブできる技術
ここでいうところの強みとは、筋力があるですとか、お金を持っているといった男性的でマッチョなアビリティではありません。内面の特長、人間的魅力のことです。
ここまでに、テイクを求めずギブできることが大切と解説してきましたが、そのギブを内面的な強みで行えることが重要です。
- 目的に向かって取り組む情熱
- 包容力
- 精神的な安定
- 洞察力
- リーダーシップ
- 感受性の豊かさ
など、まさにその人オリジナルの魅力を、相手に先出しできることで、結婚に向かう流れは加速します。
どんな人間でも、「その人なりの持ち味」を持っています。 顔がイケメンじゃなくても、学歴がなくても、収入が低くても、会話下手でも、すべての人は、独自の「持ち味」を持っています。 自分の「持ち味」に気づいて、それを素直に伸ばしていけば、あなたオリジナルの「人間的な魅力」となって、元カノの前で開花させることができます。 情熱、安らぎ、やさしさ、洞察力、知識、ユーモアなどなど、あなたの中に開花しているものの全て使って、愛する女性に与えてあげればいいの。 なぜ、自分が結婚したいのか。 この2点が明確であり、なおかつ言語化できることで、相手が自分と同じ方向性を目指しているかどうかが分かりやすくなります。 例えば、 のように、具体的に目指すパートナーシップ像がクリアなほど、結婚までの時間が縮まり、なおかつ結婚後の生活も安定します。 きっと相手は分かってくれるだろう、という姿勢ではなく、自分が思ったこと、感じたことを素直に伝えることで、関係は進展します。 いくら好きでも、真摯に関係を構築したくても、それが伝わらなければ未来はありません。 結婚して家族になるとはいえ、二人は完全に他人です。似た者同士であっても、必ず価値観やライフスタイルなどで食い違いが生じます。 相手に押しつけるのではなく、従属するのでもなく、コミュニケーションと共感をベースに意見をすりあわせる能力が必要です。 ここまで読んでいただいたあなたはもう気付いているはずです。結婚とは、自然に、いつの間にかしているものではありません。明確な意志を持ち、しようと思ってするものです。 そのために必要な考え方と行動は、すべてこの記事の中にあります。 あらゆる人が何度も言っているように、結婚はゴールではなく、スタートです。 残りの人生をかけて、二人だけの関係をこれから作っていきたい相手と、あなたが巡り会えることを願っています。
3.望む結婚生活のビジョンの言語化
そして、どういった関係を相手と構築したいのか。
4.自分の本音を相手に伝えられる正直さ
5.お互いの意見をすりあわせる合意形成力
まとめ