男友達とは普通に会話が続くのに、なぜか女性を目の前にすると会話が弾まない…。
沈黙の時間が長くなり、重い空気を明るく盛り上げようとすればするほど、女性はシラけて引いていく…。
実は、、、会話が弾まない原因は、「沈黙を破って盛り上げよう」とすることにあります。
多くの女性は「男性に会話を盛り上げてほしい!」「面白い話を聞きたい!」とは思っていません。
つまり、「女心」に寄り添った会話をしていないから、女性にあなたの気持ちを届け、振り向いてもらう(何らかの好意を抱いてもらう)ことができず、失敗してしまうのです。
今回は、私の女性からの恋愛相談の経験&心理カウンセリングの技法をベースに、「女心」に寄り添った会話をする9つの超実践的手法をお伝えします。
9つのの手法を丁寧に実践していけば、会話を無理やり盛り上げようとしなくても、自然と女性があなたに好意を抱き、振り向いてくれること間違いなしです。
目次
1.女性に心から関心を向け集中して「聴く」
沈黙が多くても、女性が「この男性と話せてよかった!また会いたい!」と思える会話をすることが大事よ。
でも、霧島(きりしま)は、大関止まりで地味だけど、味わいのある相撲を取り続けたことで、絶大な人気があったわ。
つまり、霧島の相撲のような会話をしろってことよ!
まず、おさえておいてほしいのが、女性との会話は、
- あなたの心の中の「楽しい時間を共有したいです」「気になっています」「好きです」などの気持ちを、具体的な行動にして届ける技術のひとつ
だということです。
相手の女性にあなたの気持ちを届け、振り向いてもらう(何らかの関心を寄せてもらう)ためには、「女性の心の動き」すなわち「女心」について知り、それに寄り添った会話をする必要があります。
女性との会話を失敗する男性には、2つの特徴があります。
女性との会話を失敗する男性の2つの特徴
- 自分の話をして、自分を知ってもらおうと自己アピールや自慢話をする
- 「面白い話をして、会話を盛り上げなければならない」と意識しすぎて、緊張のあまり何も話せない
つまり、「女性の心の動き」に寄り添った会話をしていないため、男性の心の中にある気持ちをと届けることができず、失敗してしまうのです。
多くの女性は、
- 「男性の面白い話を聞きたい!」
- 「会話を盛り上げてほしい!」
- 「自己アピールを述べてほしい!」
とは思っていません。
大半の女性は、好きな男性に、「私のことをわかってもらいたい」と望んでいます。
女性は、いつも自分を思いやり、自分だけを見ていてほしい、と願っています。
他の誰でもなく、自分のことを特別に気にかけていてほしい。
そして、そのことを、何らかの、分かりやすい形で、絶えず示してほしいと思っているのです。
あなたの気持ちを相手の女性に届けるためには、このような
「私だけを特別に気にかけて、私という存在を理解してほしい」という女心に寄り添った会話
をする必要があります。
つまり、会話を盛り上げようと「自分の話をする」のではなく、「相手の話を聴く」姿勢や技術が求められているのです。
さらに、このような「私だけを特別に気にかけて、私という存在を理解してほしい」という女心に寄り添った会話をするためには、ただ、なんとなく「聞き流す」のではいけません。
「あなたのことが知りたいです!理解したいです!」という「積極的な関心を向けて聴く」必要があります。
- 「彼女が何が好きで、何が嫌いか」
- 「彼女が今、何を感じているのか」
- 「彼女がどのような気持ちで日々仕事をしているのか」
- 「彼女がこれまでどのような経験をしてきたのか」
などなど。
彼女の気持ちや人間性を、心にしみわたらせるように理解しながら聴くことが大切です。
女性の心の動きに寄り添った会話は、あなたの気持ちを届けることだけでなく、相手の心を満たし、信頼関係を築くことにもつながります。
女性にとって、ただそばにいてくれて、親密にしてくれて、感情を共有してくれることがどれほど大切かということを、男性は直観的にまったく分かっていない。
女性がいちばん求めているのは、自分の話を聴いてくれる誰かがそばにいるということなのである。
2.話しやすい「リラッククスした場」を作る
- リラックスした場づくり
- うなずき・あいづち
- くり返し
- 感情への応答
- 閉ざされた質問と開かれた質問
- 沈黙への応答
- 伝え返し
といった、心理カウンセリングの技法を応用したものです。
共感をベースにした心理カウンセリングの技法は、「私のことをわかってほしい」と望む女性心理と、相性がばつぐん!
「やっぱり刺身にはわさびだなー」「ホットドックにはケチャップだなー」っていうぐらいね!!!
数名の男女が集まった合コン、知らない男女が入れ替わり立ち替り話をする婚活パーティー、好きな女性一対一で食事、気になる女性と休憩中に自動販売機の前で立ち話などなど。。。
女性との会話の場所やシチュエーションは多岐に渡ります。
ここでは、合コン、女性との食事といった、複数ないし、一対一で、ある程度時間のゆとりと、座って話せる環境がある場面を想定して説明していきますね。
2-1.「自由にくつろいでください」というメッセージを伝える
彼女の不安や警戒心をやわらげるために、リラックスして話せる場を作りましょう!
ある社会調査によると、日本人の75%が「自分は人見知りで初対面の人に話しかけるのが苦手」と回答してるわ!
体の筋肉をゆるめてリラックスするために、ゆっくり3回深呼吸して、レッツ、トーキングよ!
まず大切なのは、相手に「あなたがリラックして話せるように、あなたのしたいように自由にくつろいでください」というメッセージを伝えることです。
これは、直接言葉にしてしまうと、逆に不信感を抱かれるのは確実なので、態度や行為でなんとなく伝えるようにしましょう。
例えば、次のように「自由にくつろいでください」というメッセージを伝えるといいです。
「自由にくつろいでください」というメッセージの伝え方
- 「どうぞ」と言って、先に相手に席を選んで座ってもらう
- 自分が席についたら、椅子を少しずらして、居心地のいい位置や座り方を探す
- ゆっくり、大きく深呼吸して、首や肩を軽く動かし、自分自身がくつろいだ姿勢をする
こうすると、無言でも「自由にくつろいでください」というメッセージ伝わり、相手も椅子を動かす、楽な姿勢をしてリラックスすることができます。
つまり、相手にリラックスしてもらうためには、あなた自身がリラックスすることが大事なのです。
2-2.リラックスして会話できる距離、位置を決める
リラックスして、心を開いていなければ、そもそも、言葉なんて出てきやしないわ!
居心地良く、話しやすい雰囲気にするためには、お互いの距離、位置、姿勢といった「言葉以外の要素」にしっかり配慮することが最重要よ!
会話するときの「心地よい位置」は、人によって異なります。
例えば、
- 座った場合、真正面に座って、相手の顔がはっきり見えるほうが話しやすい人
- 少し顔が見える程度の、四十五度くらいの角度のほうが安心する人
- 同じ方向を向いて話すほうが、親近感がわき、安心するので、真横に座ってほしいと感じる人
など、人それぞれ、多様です。
「心地よい距離」についても人によって様々です。
私の経験上、お互いに手を伸ばしても触れないぐらいの距離が、自分のスペースが守られ、リラックスして話せるという人が多いように思います。
もちろん、お互いの肩が触れるか、触れないかぐらいの近さが、相手の温かみが感じられ安心するという人もいます。
一方で、だいぶ距離がないと、緊張して話せないという人もいます。
また、相手の感覚だけでなく、あなたの感覚や特性も考慮すべきポイントになります。
あなたと相手がリラックスできる状態が作れるよう工夫してみてくださいね。
2-3.リラックス姿勢でどんどん会話したくなる雰囲気を
一般的に、相手の話を聴くときは、少し前傾した姿勢がよいといわれています。
しかし、実際には、ひとそれぞれ感じ方が異なります。
前傾姿勢で聴くと、迫られている感じで窮屈なので、距離を取ってほしいと思う人もいます。
逆に、後ろに引いた姿勢で聴くと、話に集中してもらえていない感じがするから、もっと前のめりになって聴いてほしいという人もいます。
距離・位置と同じように、姿勢にも、これが絶対だというものはありません。
ただ、これだけはしないほうがいいという姿勢があります。
これだけはしないほうがいい姿勢
- 腕を組む
- 足を組む
この二つです。
足を組まれるのが嫌だという人は、そこまで多くないですが、腕を組まれるのが嫌だという人は圧倒的に多いです。
体の前で腕や足を組むと、体全体が閉じて硬くなっているように、相手には映ります。
そのため、「私に心を開いていない」、「硬くなられると、こちらまで緊張する」と相手は感じ、あなたに心を開けなくなってしまうのです。
また「偉そう」「上から見下ろされている」と感じさせてしまう効果もあり、目に見えない上下関係のようなものが生まれます。
自分がリラックスできていないのに、相手がリラックスできるはずがありません。
ぜひ、あなたも、自宅やカフェなどでひとりで過ごしているときに、いろいろな姿勢を試して、自分のリラックスできる姿勢を見つけてくださいね。
3.たわいもない話、雑談で心を開く
3-1.笑顔であいさつと自己紹介をする
そんな時、相手を「女性」として意識しすぎるのではなく、「友達として仲良くなれたらいいな」という心構えでのぞむと、落ち着いて会話することができるわ!
まずは、相手の女性に、あなたの存在を知ってもらう。
相手の心の片隅に、あなたの印象を残すことを目的に、軽いあいさつをすることからはじめてみましょう。
恋愛に慣れないあなたに、安心してほしのが、「おはよう」「こんにちは」といったあいさつは、社会の常識、日々の習慣。
なので、彼女にあいさつしたからといって、嫌われることはないし、不審感を抱かれることはありません。
そして、あいさつは、相手に好印象を与える行為です。
誰かに「初めまして!よろしくお願いします」「こんにちは!今日は来てくれてありがとうございます」とあいさつされると、「この人は、私のことを尊重してくれているな」ということがわかり、緊張が解けて、嬉しくなりますよね。
逆に、あいさつをされないと、自分の存在を無視されて、少し悲しくなります。
また、「無愛想で怖い人」と警戒されたり、「最低限のルールが守れない人」と距離を置かれてしまいかねません。
はじめはドキドキするかもしれませんが、リスクはないので、リラックスして、笑顔で、あいさつするようにしましょう。
それが、女性との会話の練習にもなるし、多くの人から喜ばれ、あなたの自信と勇気の糧となるはずよ!
3-2.雑談(たわいもない話)を試みる
女性とあいさつできるようになったら、次は、雑談をしてみましょう。
まず、注意してほしいのは、女性と雑談する際は、あなたが一方的に話す「壁打ち」になってしまうと、気まづい雰囲気になってしまうということです。
二人が双方向に話す、会話の「キャッチボール」になるように次の4のタブーをしないよう注意してください。
女性と雑談するときの4つのタブー
- 自分自身のことを、アピールしたり、長々と語ったりしない
- 笑わせよう!盛り上げよう!と準備していたネタを披露しない
- 質問攻めにしない
- 自分だけ、一方的にしゃべることはしない
とは言っても…この雑談というのも、以外と難しいものです。
雑談をしようとしても、何を話していいのかわからないですよね。
雑談とは、「仕事や人間関係等の重い話題ではなく、相手のプライバシーに入りこまない話題」です。
つまり、特に重要じゃなく、結論もオチもない、「たわいのない会話」のことです。
たわいのない雑談の事例
- 「最近暑いね!」といった天気の話題
- テレビや新聞で大きく取り上げられている事件やトピック
- 最近食べた、おいしいお菓子や飲食店の話題
話題に関して、あなたの感想を短く話し、彼女の感想を、あたたかい気持ちで受け止めてあげましょう。
雑談は、相手の女性に、「僕は害のない、安心できる人物だよ」というメッセージを伝え、心を開いてもらう絶好の機会です。
雑談をして、女性の緊張や警戒心を緩め、心を開くことができれば、あなたの心の中の「楽しい時間を共有したいです」「気になっています」「好きです」などの気持ちを届けることができます。
ぜひ、雑談をするようにしてほしいですが、万が一、うまくいかなくても、落ち込まないでください。
二往復、三往復程度、会話のキャッチボールができたら、それでオッケーです。
舌がもつれ、恥ずかしい会話になってしまっても、落ち込まなでください!
雑談という「具体的な行動」をしたことによって、男性の
「あなたのことをわかりたいです。心を開いてほしいです」という誠実な気持ち
は、しっかり女性に伝わります。
女性との会話だって、テニスだって、セパタクローだって、三点倒立だって、天ぷらの揚げ方だって、練習すればするだけうまくなるもの!自信がなくて実践できないなら、練習するのみよ!
4.うなづき、あいずちは、恥ずかしがらず大胆に
女性が何か話しをしたら、それに対して、うなづきやあいずちをするようにしましょう。
4-1.恥ずかしがらずに、大胆にうなづく
うなずきは「私はあなたの話をしっかり聴いていますよ」、「あなたの話に関心を持って、集中して聴いていますよ」というメッセージを伝えるために必要不可欠なものです。
相手の話に「うんうん」とうなずきながら聴いてあげると、相手の感情や考えに同調していることを伝えることができます。
しかーし、合コンや一対一のデートをしている、巷の男性たちを観察していると、うなずいている人よりも、黙って聴いているだけの人のほうが多いです。
もちろん、自然体で聞いていれば、うなずきは小さく、少なくなるのが当然です。
しかし、「私はあなたの話をしっかり聴いていますよ」というメッセージを確実に届けるためには、意識的に「うなずく」必要があるのです。
ここで、うなずきのポイントをご紹介しましょう。次の3つが重要です。
うなずきの3つのポイント
- 「うんうん」と、相手よりも、少し大きめに、ゆっくりとうなずく
- 「オーバーリアクションすぎるかも…」と恥ずかしがらず、ゆっくり、大きく、少しオーバーに思えるぐらいうなずくようにする
- うなずきを重ねるにつれて、相手がリラックしてきたという印象があったら、少しずつ自然体に移していく
「うんうん」だけで、相手は、「私のことをわかってくれている」、「私の味方をしてくれている」と感じます。
「うんうん」ってうなずくことは、僕でも簡単にできそうなので、早速トライするぞ!
4-2.大きく、ゆっくり、オーバーに「あいづち」をうつ
あいづちは、うなづきと同じ働きをするもので、こちらも重要です。
あいづちの基本は、うなづきと同様、「大きく、ゆっくり、オーバーに」です。
さらに、心がけてほしいのが、「低音」を意識することです。
「低音」にする理由は、特にはじめて会った女性や、関わりが薄い女性が相手だと、お互いに、不安や緊張で、早口になってしまったり、声がうわずってうまく話せない場合が多いからです。
男性側が、あいづちやうなづきを、オーバー気味に、大きく、ゆっくり、低めにすると、それに合わせて、相手のペースもスローダウンします。
不安や緊張がほぐれ、落ち着いて話すことができるようになります。
こうすると、自然と相手との呼吸が合ってきて、心と心の触れあいが起こってくるのです。
逆に、速いあいづちはよくありません。
相手を「私の話、きちんと受け止めてくれているのかな…」、「つまらないと思われているのかな…」、「急かされているようで話しづらい…」といった気持ちにさせてしまいます。
また、いつも同じように「はい」「はい、はい」「はい………はい」と言っていると、機械的で、冷たい印象を与えてしまいます。
あいづちのポイントは次の3つです。
あいづちの3つのポイント
- 「うん、………なるほど。」「ああ、………ええ、………」「ええ、………そうですか。」と、間を大切にしながら、あいずちを打つ
- 相手の不安や緊張をほぐすように、相手よりも、「大きく、ゆっくり、低めで、オーバーに」あいずちを打つ
- 相手と呼吸を合わせるようにして、同じペースになるように調整していく
そして、慣れてきたら、身近な人とのコミュニケーションに取り入れるようにしてみてくださいね。
5.「くり返し」で「ちゃんと聞いてますよ」の合図を送る
くり返しは、相手が強調していることや、何度も話していることなどを、ただ、そのままくり返して伝えることをいいます。
「くり返し」の事例
【ケース1】
女性:「最近、ルマンドのアイスクリームにはまってて!すごく美味しくて、毎日食べちゃってて(笑)」
男性:「へえ!ルマンドのアイスにはまってて、毎日食べてるんだ!」
【ケース2】
女性:「私、村上春樹が好きで…」
男性:「村上春樹が好きなんだね!」
女性:「そうなんですよ!ミーハーっぽくて恥ずかしんですけど、新作が発売されると、即買い、即読みしちゃうんです!」
男性:「新作が発売されると、すぐに読破してしまうぐらい好きなんだね!」
このように、繰り返しを伝えることで、相手は「私の話を聴いてくれている」と感じることができます。
多くの人がしてしまう間違いは、相手の話を中断して、アドバイスや解決策を伝えてしまうことです。
間違い!アドバイスや解決策を伝えると…
女性:「最近、ルマンドのアイスクリームにはまってて!すごく美味しくて、毎日食べちゃってて(笑)」
男性:「毎日食べてるの?アイスはカロリー高くて太るから、食べ過ぎないほうがいいよ!」
女性:「・・・・・・・・・」
そして、あなたの心の中の気持ちを相手に届けるためには、信頼関係を作ることが大事です。
相手の思いを受け止めず、一方的にあなたの価値観や意見で否定してしまったら、信頼関係を壊してしまうので注意してくださいね。
6.会話の「内容」より「感情」に応答して共感する
女性は、男性とはもちろん、すべての人間関係において、会話をとても大切にしています。
一般的に女性の多くは、小さい頃から身近な人との「関係」を大切にし、「協調」することが「女らしさ」であると育てられます。
そのため、女性は、異性であれ、同性であれ、誰に対しても、手助けすることが当たり前だと考えます。
女性にとって、会話を通して、励ましあったり、なぐさめあったりすることは、日常的な行動であり、何よりもお互いの気持ちをわかりあう「共感」が大事なのです。
論理性や正しさを重視する男性にとって、このような感覚的なことはイメージしづらいですよね。
ここでは、「共感力」について、もう少し詳しく説明します。
「共感力」とは、相手の喜怒哀楽を、ありありと感じ、共有できる力のことです。
あたかも相手と同じように、感じることができる、相手の心を想像し、思い描くことができる力が「共感力」なのです。
つまり、「共感」とは、相手の気持ちをありのまま受け止めて、理解することです。
- 「ぜんぜん連絡くれなくてさみしい」
- 「今日、あなたに会えて本当にうれしい!」
- 「私が気にしていることを、わざわざ指摘してムカつく!」
などなど。
このような、相手のさみしい、うれしい、心地よい、激怒、混乱、不安、悲しいといった様々な感情を、ありありと感じ取ることを「共感」といいます。
さらに、女性は共感的な会話があってはじめて、他者とわかりあえると考えます。
それは、男性との関わり、つまり恋愛においても同じです。
女性は、共感的な会話があってはじめて、男性に何らかの関心や、好意を抱くようになります。
女性は、男性から思いやりを持って接してもらい、大切に扱われたいと願っています。
そして、日々の会話を通して、男性から理解され、なぐさめられ、自分の行動は正しいと認めてもらうことで、「この男性のことが好きだ」と実感します。
そうやって心が満たされたと感じられた時に、女性は「彼のことを愛そう」と思うのです。
逆の言い方をすると、
楽しい、嬉しい、さみしい、落ち込んでいるなど、女性の気持ちに共感してくれる会話が無ければ、男性に対して好意を持たない
ということです。
女性に好かれたい!彼女になってほしい!と願うのであれば、女性の感情に寄り添う共感する会話ができるようになりましょう。
例えば、女性の感情に共感して応答すると、次のようになります。
女性の感情に寄り添う共感する会話の事例
女性:「久しぶりに、ワイワイ、大人数で飲んだから、とっても楽しい!」
男性:「みんなで飲むと、楽しいよね!」(楽しいという感情に応答)
女性:「あの店員さんの態度、ものすごく失礼だよね。なんか、気分が落ち込んできちゃった…」
男性:「失礼な接客をされると、がっかりして、気分が落ち込むよね」(気分が落ち込むという感情に応答)
女性:「今日はこれでバイバイだね。なんかな…(沈黙)」
男性:「そうだね。一緒にいて楽しかったから、これで終わりと思うと、さみしいよね」(沈黙の中にある、声にならないさみしいという感情に応答)
7.「閉ざされた質問」&「開かれた質問」で会話を広げる
女性との会話において、質問は、
- 相手の女性を理解する上で必要な情報を得る
- 話したいことはあるけど、うまく話せない女性の会話を手助けしてあげる
ために、とても有効です。
そして、次ような場面で質問をすると、会話がどんどん展開していきます。
質問をすると会話が展開する場面
- 女性が話し足りていない場合
- 女性が話すきっかけを失っている場合
- 女性が話し下手の場合
- 女性の話をもっと詳しく知りたい場合
上記のような場面で適切な質問をすると、女性はここぞとばかりに、心の中にあることを話すことができるし、男性側も、より相手を知ることができます。
つまり、質問は女性への
「あなたのことをもっと知りたいです」という関心を示すもの
なので、質問を通じてお互いがわかりあえた時、信頼関係はより深まるのです。
しかし、以下のような質問は避けてください。
避けるべき質問
- 質問攻めにする
- 誘導質問
- 会話の流れや、相手の状況とは無関係な質問
- 思いつきの質問
効果的な質問の仕方に、「閉ざされた質問」と「開かれた質問」というものがあります。
女性との会話においても、この2つの質問を使うと、お互いの気持ちをより深くわかりあうことができるわ!
7-1.明確で答えやすい!閉ざされた質問
「はい」「いいえ」、あるいは、一語か二語で簡単に答えられる質問で、明確な答えを得ることができる質問を「閉ざされた質問」といいます。
- 「…していますか?」
- 「いいと思いますか、悪いと思いますか?」
- 「その案に賛成ですか?」
などなど。
例えば、次のように使います。
「閉ざされた質問」の事例
【ケース1】
男性:「今週の土曜日は空いてる?」
女性:「いいえ、空いていません。」
【ケース2】
男性:「どこに住んでるの?」
女性:「横浜です」
【ケース3】
男性:「明日、一緒に水族館に行かない?」
女性:「はい、いいですよ」
【ケース4】
男性:「今、彼氏はいますか?」
女性:「いいえ、いないです」
閉ざされた質問は、次の3つのような場面ですると有効です。
閉ざされた質問ば有効な3つの場面
- 相手の女性が緊張していて話せない場合
- 相手の女性が自分について話すことが苦手で自己表現しにくい場合
- 相手の女性のスケージュール、特定の状況や意見についてピンポイントで知りたい場合
「はい」「いいえ」、あるいは、一語か二語で簡単に答えられる質問なので、回答するために考える時間を必要としません。
なので、相手の女性が緊張していたり、話し下手であっても、ストレスなく答えられます。
そして、質問する側の男性にとっても、相手から答えを素早く得ることができ、わからなかったことを明確にすることができます。
一方、閉ざされた質問を多用しすぎると、会話が男性中心になり、相手は威圧的に尋問されているよう感覚になるので注意が必要です。
また、閉ざされた質問だけでは、質問→回答で完結してしまうので、会話が広がらないというデメリットもあります。
7-2.会話がググッと広がる開かれた質問
相手の女性に考えや感情などを自由に語ってもらえる質問で、会話が広がり、たくさんの情報を得ることができる質問を「開かれた質問」といいます。
相手の話のなかの曖昧な点や不明な点を詳しく具体的に話してもらう場合や、相手の感情に焦点をあてる場合に有効です。
- 「それを聞いて、どんな感じがしますか?」
- 「今、◯◯さんの内側で、どんなことが起こってますか?」
- 「それって、具体的にどんなことですか?」
- 「どういうやり方がいいと思いますか?」
などなど。
例えば、次のように使います。
「開かれた質問」の有効な使い方の事例
1.具体性を引き出す質問:「具体的にどんなことですか?」
男性:「おいしいものが食べたい!って、具体的には何が食べたいの?」
女性:「うーん、焼き鳥が食べたい!」
2.経過を聞く質問:「どうなったの?」
男性:「上司と言い合いになったんだ。それで、どんなふうになったの?」
女性:「結局、翌日から今日までずっと無視されてるんだよね」
3.考え方(価値観)を聞く質問:「どのように思いますか?」
男性:「結婚について、どんなふうに考えてる?」
女性:「うーん。いい男性がいれば、今すぐにでもしたいなー。一緒に支え合えるパートナーがいるって、いいよね」
4.感じ方(感情、気持ち)を聞く質問:「どのように感じてますか?」
男性:「今日の合コンの雰囲気、どんなふうに感じてる?」
女性:「とっても楽しいよ!でも、今度は二人きりで、じっくり話せるともっといいかも」
「開かれた質問」は、相手の女性の人間性を、的確に理解する上でとても有効です。
特に「どのように(how)」をたずねる質問は、相手の状況、個人的な感情、考え方・価値観、行動などを理解するのにとても役立ちます。
どのような価値観、感じ方、行動をするのかという人間性について質問された女性の側も、「私だけを特別に気にかけてくれて、私という人間を理解しようとしてくれている」と、好感を持て受け止めてくれます。
しかし、開かれた質問は、「何を答えてもいい」つまり、自由度が高い分、対応に困ってしまう女性もいるので注意しましょう。
8.「沈黙」の背後にある女心を掴む
実は、沈黙を破って、会話を盛り上げても、相手の女性にあなたの気持ちを届け、振り向いてもらうことはできません。
もし、あなたが、大切な人の「太鼓持ち芸人」になりたいのであれば、沈黙を破って、会話を盛り上げてください。
でも、あなたは、サバンナ高橋や、たむけんのようになりたいわけではないですよね?
もし、あなたが、相手の女性にあなたの気持ちを届け、振り向いてもらう(何らかの関心を寄せてもらう)たいのであれば、沈黙に寄り添い、沈黙の意味を見極め、会話してください。
8−1.会話に含まれた「言葉以外の情報」の重要性
多くの人が、会話=言葉の交換だと思い込んでいますが、これは間違いです。
会話には、「言葉のやりとり(言語情報の交換)」に加えて、「言葉以外のやりとり(非言語情報の交換)」も含まれているのです。
「言葉以外のやりとり」とは、「顔の表情」「視線」「体の姿勢や動き」「(目には見えないけれど)その場で起こっている流れや雰囲気」などです。
「沈黙」は、会話の中の「言葉以外のやりとり(非言語情報の交換)」なのです。
相手の女性の「沈黙」は、「あなたの心に発せられた、大切な情報」なのです。
8−2.沈黙の4つの意味
相手の女性の沈黙には、次の4つの意味が考えられます。
沈黙に含まれた4つの意味
- 話すことへの抵抗、緊張、ためらい、不安、迷いなど否定的、消極的な気持ちの表れ
- 心の中にあることを全て話しきって、ほっとしている安堵感
- 自分の考え、感情などを、肯定的、積極的に探索して、まとめようとしている
- 自分を理解してくれない聴き手への不満、怒り、反発、不信感
繰り返しになりますが、沈黙への気まずさや不安な気持ちから、急いで沈黙を破るような動きをしてはいけません。
沈黙の中にこそ、相手の女性の気持ちや本音が隠されていることが多いので、じっと「待つ姿勢」でいると、会話により良い展開が起こります。
8−3.沈黙への5つの対応の仕方
沈黙は、相手の女性と男性との関係性や、会話の内容や文脈など、さまざまな状況・要因から発生します。
そのため、沈黙への対応もさまざまですが、次の5つの通りに対応すると良いです。
沈黙への5つの対応の仕方
【沈黙1】
- 相手の女性が、一通り話し終わった小休止や、次にどう話すか考えているような時には、黙って待つ
【沈黙2】
- 女性が、明らかに男性の発言を待っている時には、話しをする
【沈黙3】
- 女性が、緊張している時、あるいは話すことについて決心がつかない様子の時は、男性は女性の気持ちを伝え返し、話しやすくする
- 男性:「もし違ったら申し訳ないけど…。僕には、あなたが、話そうか、どうしようか迷っている感じがするんだけど、どうかな?」
- 女性:「うん、そうですね。迷ってます。合コンの場なのに、お母さんの愚痴なんて話してもいいのかなあって…。」
【沈黙4】
- 女性から、話すことについて拒絶や抵抗などが感じられる時には、その気持ちについて話し合う
- 男性:「今、どんなことが起こってる?もしよければ、どんな感じか、教えてもらえないかな?」
- 女性:「うーん。正直、初めて会った人に、何で説教されないといけないの!って少し怒ってる感じかなー」
【沈黙5】
- じっと女性の沈黙を待つ場合も、あまりに長い沈黙は相手に不安や疑問を与えるので、長すぎる場合は、相手の沈黙の意味をとらえて、状況に応じた対応をする
9.女性の本音がわかる!心に染み渡らせながらの「伝え返し」
「あなたのことが知りたいです!理解したいです」という「積極的な関心」を向けて、笑顔であいさつ→雑談で会話のキャッチボール→うなずき、あいづちする→くり返しをするという会話を積み重ねていると、女性は、徐々に心を開いてきます。
すると、たわいもない雑談だけでなく、「どのような思いで仕事しているのか」「今、何を感じているのか」「これまでどのような体験をしてきたのか」といった、プライベートな話をしてくれるようになります。
プライベートな話
- 家族とはどんな関係か、家族構成、家族に対する思い、悩み
- どんな思いで仕事しているのか、やりがい、目標、人間関係、悩み
- どんな恋愛、結婚がしたいか、これまでの恋愛経験、理想のパートナーシップ
- 将来の希望
表面的な雑談→プライベートな話題になってきた時に、心に染み渡らせながら「伝え返し」をすると、女性との会話がグッと深まります。
それと同時に、相手の女性との関係も、ググッと親密になります。
心に染みわたらせながら「伝え返し」をすると言われても、感覚的で、すぐには理解できないかもしれません。
女性との会話に慣れていない男性が実践しようとすると、逆に混乱してしまうかもしれませんが、これこそが、「私だけを特別に気にかけて、私という存在を理解してほしい」という女心に寄り添った会話なので、ぜひ、頭の片隅で覚えておくようにしてください。
「伝え返し」は、相手が表現している「気持ち」が、こちらの理解と合致しているかどうかを確認することをいいます。
言い換えると、相手が語ってくれている「心の中の世界」について、こちらの理解が正しいかどうかを確かめながら聴くことをいいます。
心に染みわたらせながら「伝え返し」をする事例
女性:「実は…。今日、ここに来るかどうか、直前まで迷ってたんだよね」
男性:「今日の合コンに来るかどうか、迷ってたんだ」
女性:「そうなの…。ちょっと暗い話になっちゃうんだけど…。仕事で、いろいろ工夫しているのに、どうしても結果に結びつかなくて…。本当に、いろいろやってるの。なのに、全然成果が出なくて…」
男性:「うーん、……。いろいろやってるのに、成果が出ないんだね…」
女性:「そうなんだよね。あっ、私、アパレル関係なだけど…。私なりにいろいろやってるんだよ…。なのに、思うような成果が出なくて…。
でも、なんか違うかな、なんか違和感があるなって思うんだよね。だって、お客様からは満足の声をもらってるし、課長も評価してくれてるから。
それなりに、成果を出せてるってことだよね。でも…先輩は…。そう!一緒に接客してる先輩は、私の仕事ぶりに納得いってないから指摘ばかりしてくるんだよね……」
男性:「うーん、……。基本的には、お客様が満足してくれているので、成果を出せていると実感しているけど。……でも、先輩に指摘ばかりされていることに、違和感があるってことかな…」
女性:「そうそう!そんな感じ!なんで、初めて会ったのに、私の気持ちがわかるの?」
これは、日々、友達や後輩に対してやってることなので、女性が相手だと意識しすぎなければ、できると思います( ^ω^ )
まとめ
多くの女性は、「男性の面白い話を聞きたい!」「会話を盛り上げてほしい!」「自己アピールを述べてほしい!」とは思っていません。
大半の女性は、好きな男性に、「私のことをわかってもらいたい」と望んでいます。
つまり、会話を盛り上げようと「自分の話をする」のではなく、「相手の話を聴く」姿勢や技術が求められているのです。
今回紹介した9つの超実践的手法をじっくり、丁寧にやれば、自然と女心に寄り添った会話ができ、確実にあなたの気持ちを相手の女性に届けることができます。
これから女性と会話をする際は、「あなたのことが知りたいです!理解したいです!」という「積極的な関心」を向けて、9つの手法を実践するようにしてくださいね。
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