自分の気持ちに惑わされない!恋愛における嫉妬心の取扱説明書

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好きな人に対する嫉妬心が強い…そんな方は多いですよね。

正しく自分をコントロールできれば、そんな悩みからは脱却できます!

今回はゲストに二村ヒトシ氏を招き、実際の相談者と開催した、

すべてはモテるためである「二村ヒトシ&永峰あやの公開相談会」

のイベントレポートを紹介していきます!

あや
今日は二村さんとまなさん、そしてエスさんをゲストにお迎えしています。よろしくお願いします。

抑えられない嫉妬心が、振られる原因に…

あや
早速エスさんの相談内容です。

「僕は43歳です。彼女は中国から親やきょうだいのために夜の飲み屋の仕事をしています。

私は今年の5月に離婚。13歳の娘が1人います。約5年前から家庭内別居状態で疎外感を感じ、自分には家族の幸せはないと、昼は仕事に没頭し、夜は飲み歩くような日々を送っていました。

昨年父が他界したのをきっかけに、最後まで仲の良かった両親のように私も幸せな夫婦、家族を目指したいと、人生をもう一度変えようと思ったのが昨年の今頃でした。

彼女とは、ちょうどその頃に出会いました。彼女と親密になるうちに、徐々にお客さんと楽しそうに話していることをやきもちに感じるようになりました。そして3度お店で怒ってしまったことがあります。

また、自宅にいるときも、夜は隣に男がいるのか気になってしまうため、関係のない話題のメールを何度も送って、すぐの返信が来ることに一時的な安心を得ようとしていました。

それが彼女にとって、仕事に集中できず、負担となっています。

彼女の仕事は朝4時に終わるため、それまで気になって何度も起きてしまい、睡眠が満足にとれない日々が続きました。

彼女は『仕事のためにやっていることだから、悪いことがないことを信じてほしい』と何度も私に言いました。

同伴もしなくなり、常連との連絡をやめました。また、今年でこの仕事を辞めるとも言ってくれました。

そして『私には我慢ではなく理解をしてほしい。我慢だとそれがたまって爆発して繰り返すし、あなたを幸せにしてあげられない。彼女である自分を感じるのも辛い』と何度も言いました。

確かに、寝不足で周囲の人に『以前よりも元気がなく、疲れているね』と言われます。

そして最近『あなたとの関係は重い。距離を置いてもう一度冷静にお互いのことを考えたほうがいい』と言われています。

このような話は5月から今を含めて3回あります。今までの2回は僕が変わる、我慢ではなく理解するようにすると伝え、チャンスをもらいました。

でも彼女の話してくれたことを理解できても、また仲良くなると甘えが出るのか、この出来事を忘れて、同じ問題を繰り返してしまいます。

また、かなり我慢してたまっているせいか、相談や優しく声をかけることではなく、衝動的に怒ってしまいます。

お母さまの病気のこともあり、治療費がかかっているにもかかわらず、彼女の収入は私への気遣いのため減っています。

そして最近は2時間ほど仕事にも行かず、家にいてふさぎ込んでいます。

お母さまの治療費は僕が助けたいと伝えて家に持って行っても、受け取ろうとしません。

彼女には『まずは自分で何とかしたい。お金を援助してもらう関係にあなたとなりたくない。あと、子どものあなたには頼ったり守ってももらえる感じが今はない』と言われました。

『私も寄り添うように頑張ったし、あなたも頑張ってくれた。でも私たちの間には解決できずに繰り返す問題がある。嫌なイメージが残る前にもう関係をやめてもいいんじゃない?』とも言われました。」

というご相談です。

あや
今後どのように変化・成長したいかは、

「彼女の仕事への嫉妬を減らしたい。彼女が僕を信頼し、守ってくれる男だと、困ったときに頼られる男になりたい。

彼女が言ってくれることを頭で理解するだけでなく、心の底から理解して行動を変えたいです。そして彼女の最高の男になりたいです。

自分の気持ちは目の前の不安を優先したり彼女に押し付けず、相手の状況をくみ取って理解、場合によって我慢できる男になりたいです。親密になってからわがままになりすぎました。

家族構成としては、父 昨年72歳で他界。お母さん70歳。私は43歳で、きょうだいはいません。今年の5月に離婚して、娘は14歳で前妻と暮らしています。

父は亭主関白でしたが、家族思いでした。そんな父を母は尊敬して愛していたと思います。実際、父が亡くなるまで2人は本当に仲が良かったです。母は私に対して過干渉であったと思います。」

あや
あと、自分の気持ち悪さについては、

「相手を徐々に束縛し始める。24時間頭の中が恋愛になる。相手が真剣な話をしているときでも、一緒にいることでうれしさを感じてしまう。」

ということです。

エスさん
あとは、父よりもおじいちゃんを尊敬してます。

おじいちゃんは経営者だったので、自分の誕生日をホテルで開催してました。招待客が何百人も来てて、小さい頃から憧れてました。

3人目の奥さんが若くてきれいな人で、遊びに行くたびに車の色が変わってて、人生楽しそうなんですよ。

どう考えてもかっこいいなって子どものときから思っていました。それは母方の祖父なんですけど、父方のほうが4回離婚してるんです。

両親は僕を溺愛して育ててくれたんだけど、どこかでじいちゃんのことが好きで。

…あ、しゃべりすぎてます?

あや
全然!

エスさん
じいちゃんは愛知県にいたんですけど、僕は平日休みが1日あるので、毎週新幹線で行ってたんです。

そうすると愛人がいるわけですよ。愛人もすごい派手で大好きなんです。

たまたま僕が行ったときに亡くなったんですけど、愛人のばあちゃんはずっと添い遂げてました。

最後2人で看取るとき、じいちゃんが僕に「やりたいようにやれ」と言ったんです。「お前は真面目に生きろ」と言われたら楽だったんですけど、影響を受けたんです。

離婚を経て、愛人とも復縁!しかし…

エスさん
僕は、じいちゃんみたいになりたいから勉強したし、それなりの職業に就いて、収入もそれなりにあると思います。

仕事もうまくいってて、承認欲求も高いんです。全部思い通りになると思ったんですが、家庭はうまくいかなかった。

娘の教育がうまくいかなくて、そのへんからかみさんとぎくしゃくし始めました。

自分がフェードアウトしようと思って、4、5年前から少しずつ距離を置きました。

二村さん
離婚に関しては問題ないということですよね?

エスさん
問題ないです。子どもが今後どういう影響を受けるかは、ちょっと不安です。

二村さん
子どもの人生は子どもの人生だから。僕の両親も離婚してるけど、全然関係ないですね。

エスさん
今の自分は、新しい彼女といかにうまくやっていくかに集中してるんで、離婚は今の恋愛には影響してないと思います。

二村さん
彼女さんが働いているお店は、大きくないスナック?

エスさん
みたいな感じです。小っちゃいです。

彼女に好きと言ってるのに、離婚してないと駄目だなと思って、離婚したんです。

本当に好きなんですけど、衝動的に怒ってしまうことがあります。それが続くと彼女もきついって言うんです。

二村さん
衝動的に怒っちゃうんだ。

エスさん
そうですね。今まであまり衝動的になったことないんですけど。

二村さん
奥さんに対しても?

エスさん
今までないです。

二村さん
他の人にも怒るようになった?彼女だけ?

エスさん
そうですね。やきもちですね。

9月に振られて、彼女が中国に帰っちゃったんです。僕はすぐ中国へ行って、最初は拒絶されました。

最終的には、「毎日あなたの写真見てた」と泣かれて、復縁して昨日帰ってきました。

二村さん
復縁したんだ。

エスさん
復縁したんです。うれしいんですけど、前のわくわくは今の僕にはないんです。

お店にも迷惑をかけたのに「あの子はあなたのこと好きだから」と、みんな応援してくれるから、ちゃんとしないといけないと思います。でも自分の中で、変われている実感はないんです。

同じ状況を繰り返さない方法を知りたいです。

激しい恋愛への憧れと、安定した恋愛の理想に板挟みになる

あや
私の感想になるんですけど、エスさんはおじいちゃんに憧れてきたじゃないですか。

それでいろんなことがうまくいってますよね。

おじいちゃんがどんな恋愛をしたかは分からないけど、ドラマみたいな感じがするんですよ。

こういう大恋愛をしてるって、大スターじゃないですか。エスさんも実現してるんじゃないかな、と思いました。

エスさん
ただ、最後は両親を見て、やっぱりこうありたいと強く思ったんです。

二村さん
そのご両親みたいに愛のある家庭は、前の奥さんとじゃなくて、今の彼女とつくりたいんだよね?

エスさん
はい、それは無理だと思ったんです。

二村さん
今の彼女と愛のある関係をつくりたいんだよね。子どもはいなくてもいい?

エスさん
いや、いたほうがいいです。彼女も欲しがってます。

二村さん
彼女はおいくつですか?

エスさん
30です。

(沈黙)

エスさん
シーン…。

二村さん
シーンを恐れなくていいんじゃない?(笑)

まなみさん
どこから手をつけるかっていう感じです。

あや
恋愛している人って、アップダウンがジェットコースター並だと楽しいじゃないですか。その渦中にいるなら「俺、楽しんでるな」と苦しいことも含めて思えないと。

エスさん
それもありますけど、二度とこんな思いはしたくないです。

あや
どうしてもご両親のような、平凡な安定した家庭を築きたいんですか?

エスさん
祖父の恋愛と中間ぐらいがいいです。今はきつい。

二村さん
今の彼女と幸せな恋愛にしたいんでしょ?幸せな家庭にしたいんでしょ?

エスさん
そうですね。表面的な遊びの恋愛じゃなくて、深く理解し合いたいです。

二村さん
遊びの恋愛をその歳まで繰り返してきたわけじゃないでしょ。初めてでしょ?

エスさん
初めてじゃないです。

二村さん
過去に何回ぐらいこういうことありました?何人ぐらい?

エスさん
4、5人。

二村さん
多いっちゃ多いかもね。

あや
私だったら、やらないです。ジェットコースター乗りたくないんで(笑)

二村さん
で、その人生において4、5回遊びになったのも耐え得る稼ぎ、甲斐性がエスさんにはあったんですよね。

そのたびに結構お金使ってきた?

エスさん
使ってるとは思います。夜の店の人と遊んでたときは、旅行も派手になりますし。

二村さん
仕事が好き?

エスさん
仕事は好きですし、やりがいもあります。仕事は居場所だと思います。

二村さん
立派な方だよね。仕事で稼いだお金を、たまの遊びで吐き出すのは、いい。

エスさん
このままだと寂しいし、じいちゃんは憧れてはいるけど、本当にああなりたいわけじゃないんです。なりたい姿は両親だなというのは実感してます。

二村さん
そこ、引き裂かれてますね。

エスさん
だいぶ憧れとギャップはあります。中国から帰ってくるときに『ロケットマン』でエルトン・ジョンやフレディ・マーキュリーの映画も見ました。感情移入するんですよね。

スターだけどすごい影があるのは、すごい共感できます。だから危ないなと思います。

相手の優しさをいいことに、自分のワガママを広げないこと

二村さん
で、最初は振られたけど、復縁には答えてくれそう?

エスさん
3回目なんで、最後のチャンスだと思います。

二村さん
今まで2回振られてるんだ。やり直したいと、彼女が言ってくれたの?

エスさん
そうです。

二村さん
水商売も辞めて帰って来るの?

エスさん
年内はどうしても、辞められないんですけど、日本に帰って来ます。

だから自分を変えたいんです。自分の悪いところは、相手が少し優しさという隙を見せてくれると、そこを拡張して、自分のわがままの幅を広げようとするところです。

二村さん
ビジネスをちゃんとやられてるだけあって、自分のことが分析できてますね。

エスさん
酒入ると駄目なんですよ(笑)

二村さん
分析できてるのに何でできないの?っていう話ですよね。

エスさん
みんなに言われます。だから変えたいんです。

僕の第一印象はいいんですけど、知っていくとどんどん下がっていくんじゃないかな(笑)

二村さん
何が下がっていく?

エスさん
最初はちゃんとしてていい人だなと思ったけど…違うみたいな。

二村さん
女性からのあなたの印象ですね。

エスさん
そうです。子どもっぽいところを面白がってくれる人もいますけど、彼女には通じないんです。そこが好きなんです。

自分が拡張していくのは本当は悪いことだと思っていて、彼女は悪いと言ってくれるんですよね。

二村さん
誰かに叱ってほしいということ?叱ってくれる人を探していた?

エスさん
どうですかね…。僕、金稼ぎは得意かもしれないけど、家事が全然できないんです。

彼女に対して尊敬してするところがあって。

二村さん
人間って必ず欠陥があるから、欠陥のある人間同士がお互いのいいところを尊敬し合うなんて、一番いいかたちだと思う。

エスさん
そうですね。知れば知るほど僕は彼女を好きになって、対して彼女は僕のことを、がっかりだと思うところは増えてきてるんです。そのがっかりを減らしたい。

酒が人をダメにするのではなく、人の本心を酒が暴く

二村さん
聞いた話があなたの主観どおりだとすると、何も悪いことはないと思う。問題は唯一あなたが酒飲んで暴れること。

エスさん
そうですね。でも手を上げたりとかは絶対ないです。

二村さん
どういう暴れ方なの?

エスさん
「てめえ表出ろ」って、彼女に悪態ついてる客にキレます。

言うだけ言って、支払いして帰っちゃう。5分後にはものすごい落ち込んで反省してます。

二村さん
それは病気だよね。

エスさん
かもしれないです。

二村さん
酒やめたら?わざわざ、ここにお金払って来て、初対面のAV監督に言われなくても、友達がみんな言ってると思うんだけど(笑)酒やめたら?

エスさん
彼女からも「飲みすぎないで、あんた」と言われてます。

二村さん
しょうがないよね。お酒好きというか、お酒を飲むことで得られる自分の別の人格が好きなんでしょ?

エスさん
人格は嫌いじゃないですね。マイナスの面も大きいですけど、プラスの面もあるので。

二村さん
お話だけだと、やっぱり引き裂かれてる方なんだなという印象を受けました。

それは、おじいさん、おばあさん、ご両親という、全く違うキャラクターがあなたを取り巻いていたことが大きい。

要するに、経営者として豪快でありたい面と、自分の真面目な部分の板挟みになっている。

エスさん
もう、やきもちですね。

二村さん
お酒飲んで発露するのは、豪快さではなくて、自分のセコさなのかな。

エスさん
店のママの彼はもう慣れてて、客がいても「そりゃ嫌だよ。でもしょうがないじゃん、そういうこと分かってて付き合ってるんだからさ」って言うんです。

僕も分かって付き合ってるんですけど、やっぱり地獄なんです。

二村さん
あなたは惚れた女が水商売やってることが耐えがたい。それは分かります。

エスさん
耐えがたかった。

二村さん
今は大丈夫なの?

エスさん
少し変われたと思います。
二村さん
今日は何を相談しに来たの?(笑)
エスさん
決定的に変わりたいです。自信を持って理解もしたい。

「こうだったけど、今後はこうだから、こうだよね」と、理解できてヒントがあったらすごく助かります。

暴発する嫉妬心は、「いき」の姿勢で変換する

あや
話ずれちゃうかもしれないけど、私、酒飲むと性格変わる人だったんです。旦那を蹴り倒したことがあって、下駄箱に足当たって骨折ったんですよ。

普段はいい子なんだけど、酒を飲むと汚れた自分が出てくるという感覚があったんです。

さっき、自分の中で自分というのが分裂してると言ってましたよね。それは自分を押し込めている自分がいて、酒を飲むとその自分が出てきちゃうんですよ。

酒を飲むのをやめれば済むんだけど、そういう自分を自分が受容して愛してあげないと、一生それは続くんです。

だから、エスさんが彼女と幸せな状況になりたいこととは、ずれてるかもしれないけど、自分の中の分離しているものを、自分が本当の意味で気付くことが大切です。

そこに入っていく勇気が持てると、酒乱は収まると思うんです。

二村さん
今、酒乱のポイントは嫉妬だっておっしゃってましたよね。

エスさん
そうですね。引き金は全て嫉妬です。

二村さん
ということは、彼女にベタ惚れするまでは、飲んで変になるということもなかった?

エスさん
暴れるとか大声出すとかはなかったです。

僕の中で勝手に最後の人にして、妄想があったかもしれないです。

二村さん
水商売という堅気ではない女性と恋愛をする作法として、日本には江戸時代から「いき」という考え方があるんですよ。

「いき」って何かというと、やせ我慢なんですよ。欲望や性欲はあるんだけど、それに対してやせ我慢をすることによって、自由を得るんだそうです。

これ、自由という言葉を付け加えたのは、大正時代に『「いき」の構造』という本を書いた日本の哲学者なんです。歌舞伎や心中ものを分析してあるんですよ。

恋愛っていうのは、最後にあるのは発狂か死で、実は全然いいことではない。でも人間はしてしまうよね(笑)

あなたは大人だからご自分で分かっててやろうとしてるんだけど、恋の果てにあるものは死か発狂なので、恋はどこかで終わらせて、愛にしなきゃいけない

でも、愛にするには、恋が必要

僕の好きな橋本治という作家は、恋には「陶酔能力」が必要であると言ったんです。

自分の恋に陶酔するべきなんだけど、周りに迷惑をかけたり、自分の人生を損なっていると思ったら、その陶酔を、自分の中にもちこたえる「能力」が必要だということです。

そうしないと、死や狂気に負けてしまうわけですよね。

あなたが狂ってる、我慢が弱い、「いき」じゃないって言ってるわけじゃなくて、誰でもそうなんですよ。

誰でも恋をしたら最終的には死ぬんです。(笑)だから、踏みとどまって、恋をやめて愛にするか、あるいはその恋を終わらせるか、どっちかしかない

あなたは商売が成功してて、運もいい人なんでしょう。

でも、何かがうまくいってる人は、何かが不幸なんです。みんなその中で自分でバランス取ってる。

そう考えると、「いき」はかっこいいですよね。

エスさん
その「いき」っていう言葉は頑張れそうですね。

二村さん
芸者に惚れたら、「いき」になるしかないんだよ。相手は素人じゃないんだから。

エスさん
そうですね。本を拝読させていただいて、恋と愛の定義とが書いてあったんですけど、相手を欲望のままに操ろうとするのは恋で、対して愛は肯定するんですよね。

そこも自分のこれからの心のあり方として、こういう目標にすればいけそうだと思いました。

あとは、今の「いき」。心に残ります。

二村さん
男よりも、水商売の女性のほうが「いき」が分かってるんだよね。

男って基本的に野暮なもので、水商売の女性は「いき」ということが分かってないと狂うんだよ。それができる人がその仕事をする。

エスさん
そうですね。だからこそ3回もチャンスをくれたんですね。

あや
そして、エスさんのおじいちゃんは「いき」だったんですね。

エスさん
そう思います。

二村さん
昔の人って、「いき」である余裕があるんだよね。今のわれわれは、なかなかその余裕がもてない。

エスさん
僕が今回酒を飲んで暴れなくなるのが僕の「いき」だとしたら、それは彼女との関係にとってすごくいいことだと思います。

二村さん
女の人を苦しめる「いき」は「いき」じゃなくて、男の自己満足

「いき」ってある意味、みんながやせ我慢することだからね。

あや
そうなんですね。

二村さん
難しいんですよ。僕は芸者という言葉を使ったけど、女性の玄人と素人の境目も今はあいまいになってきてる。

それが「いき」という概念が成り立たなくなっている原因でもある。

客観的に分解していくと、男って勝手だなという話になるんですよ。そういうカルチャーは男が作ってきたからね。いい気なもんだなという話。

あや
自分が正妻で「いき」をしてるときに、愛人とかと仲良くなれると安心するんですよ。

二村さん
昔の金持ちの社会では愛人が本妻にお歳暮送ったりしてたんですよ。

それは「いき」というよりは、女性同士の牽制なんだろうけど。

まなみさん
うちのひいおじいちゃんも芸者を揚げてました。

ひいおばあちゃんは良く思ってなかったけど、現代の人たちが考えるほどライバル視して、憎い、殺すとかはなかった。

二村さん
脅かされるのとは違うよね。家庭を運営していくにあたって、こっちに払ってくれるコストは減るけど、そこをマジに嫉妬しても始まらない。それをやってしまうと人間社会じゃなくなってしまうんですよ。嫉妬というのは野暮なんですね。

だけど嫉妬って生きるエネルギーにもなるんだよ。水商売の仕事とは分かっていても、他の男にいい顔してやがるって思うでしょ。

それを「俺には嫉妬の感情があるけど、それは『いき』じゃないんだ」という、やせ我慢をすればいいんじゃないですか。

エスさん
「いき」という言葉で少し階段を上れた気がします。

二村さん
人間は引き裂かれるものですからね。引き裂かれないで生きていけるわけがない。

まなみさん
前の彼氏にすごくそっくりで、この数十分体がすごく硬直しました。怒りで(笑)

二村さん
エスさんがやった振る舞いに対して、客観的ではいられなくなっちゃったのね。

エスさん
なるほど。

まなみさん
元彼に「ゴールデン街で働くな」ってよく言われたんですよね。

イベントとか、自分が人と仲良くすることに対して、いろいろ言ってくる彼氏がいたときは、すごく悩んで。結局怒り(笑)

二村さん
私がいけないのかなって思った?それとも最初から「これは私なんだから」って思った?

まなみさん
今は「いやいや、これが私でしょ」ってなってます。

人との交流をやめさせる行為をしてくる、下げチンみたいな人はちょっと…

二村さん
女の可能性を減らしてるもんね。

まなみさん
そう。自分の牧場に囲っておきたいって、すごい嫌だから。

エスさん
まさにそういう感じでした。

まなみさん
でも、そういう人と「心の穴」が合致するから、依存しやすくて。

それはそれで、共依存的な気持ちいい恋愛をできるのかもしれない。

エスさん
彼女は、それは無理だと言ったんです。ちゃんと別れたいと言ってくれて良かったと思いました。

あのままだとうまくいかなかったと思うし、僕も変だったので、目が覚めました。

DV男の真意に迫る、1冊の本

まなみさん
バンクロフトさんというDVをする男性について書かれてる分厚い本があるんです。

何で自分はやりたくないのに支配的になってしまうのかということに対して、めちゃくちゃ詳しく書いてあるんですよ。

私の父親もDVだし、いろんなDV男性と会ってきて、本を読んだらゲラゲラ笑っちゃいました。

二村さん
何ていう本?

まなみさん
忘れたんですけど、リンクをどこかに貼りたい。

二村さん
心理学者が書いた本?

まなみさん
心理学者です。DVの更生プログラムをやっているアメリカ人だったと思うんですけど。

DVをしてしまう人って、自分を許可してるんですよね。この人になら「やっていい」と。

二村さん
そうだよね、相手を選んでる。
まなみさん
選んでます。男性にはしないが自分のお母さんにはするって、絶対自分に許可を下してる。

彼らは病気ではなくて、彼女には甘えていい、暴力を振るっていい、叫んでいいというのをただ許可しているだけの人間。みんな同じ人間なんだということが書いてあるんです。

それ見ると「あ、これ俺かも。ふふっ」と思って、冷静になれる部分もあると思います。

二村さん
俺がエスさんに、男同士で分かったようなことを言った後に、あなたの自己開示。いいよね。

われわれにしては耳の痛い話ですよね。

まなみさん
あと3時間ぐらい、泣きながら話したいぐらいですけどね。

あや
じゃあ、この後泣きながら(笑)酒の席で。

まなみさん
私が暴れるかもしれない(笑)

エスさん
気持ちが分かっていいかもしれないです。

まなみさん
時間が押したんで、懇親会に入っていきたいと思います。

二村さん
皆さん、この会のために僕の本を読んでいただいて、ありがとうございました。

まなみさん
二村さん、本当にありがとうございます。大きな拍手をお願いします(拍手)。

二村さん
今日すごく良かったのは、僕のありがたい話を聞くんじゃなくて、3人で雑談をしながら進行したことだね。これは精神療法の最先端といわれる、オープンダイアローグという手法なんですよ。

1対1だとなかなか治らないものでも、常に数人で雑談をすると、頭のおかしい人が治っていく。雑談に意味があるんです。

雑談には秘密がないし、この人のことを放っておいて話はじめると、この人がみるみる良くなっていく。

オープンダイアローグをまさにここでやりましたね。ありがとうございました。

エスさん
ありがとうございました。

まなみさん
すごい楽しかったですね。ありがとうございます。

あや
ありがとうございます!

まとめ

「すべてはモテるためである 二村ヒトシ&永峰あや公開相談会」人目の相談はいかがでしたか?

嫉妬心が強い自分を抑えるだけでは、苦しくなってしまいます

まずは、自分の根本の気持ちに気づくことから始めてみてください。

そうすれば、嫉妬心を正しくコントロールすることができるようになります!

あなたの理想のモテ男にぐんと近づくことができるので、実践してみてください!

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